ソフトウェアの不正解析防止を目的としたプログラムのカムフラージュ
Project/Area Number |
18800079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Software
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Research Institution | Kumamoto National College of Technology |
Principal Investigator |
神崎 雄一郎 Kumamoto National College of Technology, 情報工学科, 助教 (90435488)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥650,000 (Direct Cost: ¥650,000)
Fiscal Year 2006: ¥650,000 (Direct Cost: ¥650,000)
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Keywords | ソフトウェア保護 / 著作権保護 / 難読化 / 自己書換え / 耐タンパ |
Research Abstract |
本研究課題の目的は,プログラムをカムフラージュ(偽装)することにより,攻撃者によるソフトウェアの解析を困難にする方法およびシステムを開発することである.提案方法を用いれば,偽装内容の指定を高級言語のソースコードのレベルにおいて行える.そのため,アセンブリコードのレベルで命令を偽装する従来方法よりも,特定の秘密情報(攻撃者に知られたくない命令文や定数など)の隠ぺいが容易となる. 2年目である平成19年度は,まず,昨年度において詳細に検討した提案カムフラージュ法のアルゴリズムに基づいてシステムを実装し,改良を重ねた.秘密情報を内部に持つプログラムに,実装したシステムを用いて提案方法を適用した結果,少ない労力(高級言語のレベルで偽のソースコードを作成するだけ)で,秘密情報を確実に隠ぺいできることを確認できた. また,提案方法を適用することによって生じるプログラムの実行時間のオーバーヘッドを測定した.この実験では,C2暗号によってあらかじめ暗号化された固定長のデータ(秘密情報)を入力に応じて復号し,その結果を表示するプログラムを対象とした.C2暗号は,ディジタルコンテンツ保護規格の1つであるCPPM/CPRMで採用されている暗号アルゴリズムである.実験結果として,元来のプログラムとカムフラージュされたプログラムの差分の量が大きくなるにしたがって,実行時間が増大する傾向があることが確認できた.このことから,差分の量が少なくて済むように差分解析のアルゴリズムを改良することで,提案方法の実用性をさらに高めることが可能であることが分かった.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)