Project/Area Number |
18800093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | Kanagawa Academy of Science and Technology |
Principal Investigator |
白石 貢一 Kanagawa Academy of Science and Technology, 高分子ナノメディカルプロジェクト, 研究員 (40426284)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 高分子ミセル / MRI造影剤 / Tl緩和能 / DDS / 医用高分子 / T1緩和時間 |
Research Abstract |
本研究の目的はがん選択的MRI造影剤の開発を行うことである。平成19年度の研究実施計画及びその成果は、1.高分子ミセル型MRI造影剤の作製2.高分子ミセル型MRI造影剤のin vivo評価について検討を行う予定であった。本年度、ポリエチレングリコールーポリリシン(PEG-P(Lys))からなるブロックコポリマーを用いて、キレート化剤の導入率、荷電の制御を行い高分子ミセルの作製と緩和能測定を行った。また作製した高分子ミセル型MRI造影剤のin vivo実験を行い、血中濃度、画像評価を行った。1.高分子ミセル型MRI造影剤の作製ブロックコボリマーの荷電が異なる2種類を合成した。カチオン性ブロックコポリマーに対となるボリアニオンを加えることで高分子ミセルの形成を確認し、アニオン性ブロックコポリマーに対となるボリカチオンを加えても高分子ミセルの形成が確認できた。作製した高分子ミセルの緩和能は、カチオン、アニオン性ブロックコポリマーのどちらを用いても、もとのポリマーと比較して減少することを確認し、かつMRIにおいても画像強度に差が現れた。2.高分子ミセル型MRI造影剤のin vivo評価作製した高分子ミセルを用いて血中濃度の評価を行った。カチオン性ブロックコボリマーからなる高分子ミセルは低分子のMRI造影剤と比較して血中半減期の延長が認められた。また、カチオン性ブロックコボリマー単独で投与を行うと急性毒性を示したのに対して、高分子ミセル化することで急性毒性は認められず、毒性の軽減につながると考えられる。アニオン性ブロックコポリマーからなる高分子ミセルは対となるポリカチオンの毒性を示したため、より毒性が低減されるポリカチオンを用いる必要があると考えられる。これらの結果より、本研究で作製された高分子ミセル型MRI造影剤はがん選択的なMRI造影剤となる可能性が示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)