高等専門学校生の英語の時制と相の習得状況に応じた指導方法の研究
Project/Area Number |
18820054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Foreign language education
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Research Institution | Ibaraki National College of Technology |
Principal Investigator |
杉浦 理恵 Ibaraki National College of Technology, 人文科学科, 講師 (60413738)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,490,000 (Direct Cost: ¥1,490,000)
Fiscal Year 2007: ¥840,000 (Direct Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2006: ¥650,000 (Direct Cost: ¥650,000)
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Keywords | 英語 / 言語学 / 教育学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高等専門学校生(以下、高専生)の英語の時制と相の習得状況を調査し、時制と相を理解させる指導方法を考案することである。調査として、高専1年生から3年生(各学年5クラス)を対象に、時制と相の理解を問う多肢選択式の筆記テストを実施した。その結果、現在形と現在進行形、過去形と現在完了形の使い分けを、明確には理解できていない高専生が多くいることが明らかとなった。時制と相の理解が難しい理由として、英語と日本語の時制と相の相違があるが、今回の調査で、高専生が、英語の時制と相を考える際に日本語と置き換えて考えたり、英文が使用されている場面や状況を考慮せずに理解しようとしたりしていることが見受けられた。このことから、時制と相の理解を促進するためには、日本語と英語を1対1の対応関係として指導するのではなく、場面に応じて実際に英語を使用させるような言語活動を実施することが有効であると考えられる。 また、有効な指導方法を検証するために、高専2年生を対象に、あるクラスには時制と相の聞き取りを含んだリスニングタスクを用いた指導(インプットを重視した指導)、別のクラスには学習者同士にコミュニケーション活動の中で意味のやり取りを行わせるタスク活動を用いた指導(アウトプットを重視した指導)を実施した。それらの指導効果を見るために指導前後に時制と相の理解を問う筆記テストを実施した。統計的に分析を行った結果、指導後の筆記テストの平均値については、意味のやり取りを行わせるタスク活動を用いたアウトプットを重視した指導を受けたクラスに最も向上が見られた。 本研究から、高専生に英語の時制と相を理解させるためには、時制と相を用いながら、コミュニケーションを行い、積極的に自己関与させるような言語活動を実施することが重要であるということが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)