児童虐待の防止活動と都市・地方のしつけ観に関する研究
Project/Area Number |
18830028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sociology of education
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
内田 良 Aichi University of Education, 教育学部, 講師 (50432282)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,450,000 (Direct Cost: ¥2,450,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,180,000 (Direct Cost: ¥1,180,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,270,000 (Direct Cost: ¥1,270,000)
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Keywords | 児童虐待 / 逸脱 / 子どもの人権 / しつけ / 地域差 / 子育て支援 / 児童相談所 / 暴力 / 子育て / 社会学 / 二次分析 |
Research Abstract |
本研究の目的は,児童虐待の防止活動がもつ志向性を分析することによって,現代的な新しい現象として語られがちな虐待問題に対して,伝統的な暴力や放置に注目する新しい視点を提供することである。 そこで本年度は,児童虐待防止を訴える複数の活動主体における「虐待」観について考察した。虐待は「子どもへの人権侵害だ」(子どもの権利擁護の視座),「子どもの心の成長を妨げる」(心理学の視座),「都市化、核家族化によって起こる」(子育て支援の視座)という説明は,すぐれて現代的で都市的な解釈のもとに提起されたものである。虐待防止活動は,現代においてこそ虐待の危機が高まっていると説明する。またそれと連動して,根拠もないままに虐待の増加が叫ばれることもある。だが,暴力、放置は増加していなくてもよいし,都市化による一種の文明病である必要もない。虐待を考えるうえで重要なのは,冷静に暴力、放置の行為を見極め,暴力、放置の原因や問題点を追究することである。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)