技術科教育における生徒の発達段階に対応した構成主義的学習指導モデルの開発
Project/Area Number |
18830049
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Education on school subjects and activities
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
増尾 慶裕 Kochi University, 教育学部, 教授 (40432819)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,640,000 (Direct Cost: ¥2,640,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,320,000 (Direct Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,320,000 (Direct Cost: ¥1,320,000)
|
Keywords | 学力の育成 / 構成主義的学習指導モデル / 技術科教育 / 学力形成 / 実用的な既有スキーマ |
Research Abstract |
技術科教育における生徒の学力形成を支援するために、実用的な既有スキーマの活用、学習目標の分析及び学習意欲の向上を図る構成主義的アプローチに基づく、中学生の発達段階に対応した学習指導モデルを構築し、認知面、技能面及び情意面の学力形成に焦点をあてて、その効果を実践的に明らかにした。 (1)スキーマの構成要素に対応した問題を作成し、知識の理解度・技能の習得度や情意に関する意識及び学習指導1か月後の定着度を測定し、新スキーマの形成について評価した。 (2)学習モデル指導の学習効果を調査するために、本学習モデルによる学習指導と活用しない従来の学習指導との比較実験授業を行い、そのメリット、デメリットに関して実証的に分析した。 (3)実験群、対照群を成績上位、中位、下位グループに分割して理解度について分析した。 結果、本構成主義的学習指導モデルを教育実践において適用した場合、成績の上位グループの生徒には、情意面の「目的」を更に明確に設定させ、認知面の学習内容をより高度に転移させる学習指導方法が有効であること、中位、下位グループの生徒には、実用的な既有スキーマを日常生活に対応させた認知面の基礎的事項に重点を置く指導を基に向上を図り、発展的な学習に繋げられるように学習指導することが効果的であることが示された。 以上により、本構成主義的学習指導モデルによる指導は生徒の理解度を深め、かつ納得を伴った理解による学習の定着度を高められることが示唆され、実践的価値の有効性を確認できた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(10 results)