日本企業の中国事業ネットワークの形成に関する調査研究:経営支配と信頼関係を中心に
Project/Area Number |
18830070
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Business administration
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Research Institution | Toyo Gakuen University |
Principal Investigator |
李 新建 Toyo Gakuen University, 現代経営学部, 専任講師 (30433684)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,020,000 (Direct Cost: ¥2,020,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,240,000 (Direct Cost: ¥1,240,000)
Fiscal Year 2006: ¥780,000 (Direct Cost: ¥780,000)
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Keywords | 中国事業展開 / 国際提携 / 信頼 / 経営支配 / 中国事業ネットワーク / 中国事業経営 / 経営の現地化 / 国際経営 / ネットワーク / 信頼関係 / 中国生産拠点 / 中国経営拠点 |
Research Abstract |
本研究は、国際提携におけるコントロール(経営支配)と信頼関係の概念を明確化した後,中国における日本製造企業の提携関係・事業ネットワークに関する先行研究をまとめ,独自の実証研究-事例研究及びアンケート調査-を実施したものである。本研究の成果として、次の4つが上げられる。第1では,国際提携におけるコントロール(経営支配)と信頼に関する理論研究をサーベイし,コントロールと信頼の概念について考察した。コントロールの具体的メカニズムを明確化した後,信頼の概念に対する理解及び信頼構築の具体的方法を整理した。コントロールと信頼との関係は,それぞれ完全に独立的なものではなく,その内容が重なっている関係にあることが明らかになった。第2では,ポーターの競争優位の価値連鎖のフレームワークに依拠し,先行文献のサーベイ及び筆者らの今までのアンケート調査から得られたデータの分析を基に,日本製造業展開の最新動向を考察した。全体として,日本企業の価値連鎖の諸活動が中国現地に益々根付いてきており,全面的な経営機能を備えるような中国事業経営拠点が形成されつつあることがまとめられている。第3では,現地調査から得られた資料や情報に基づいて,企業の中国事業展開の事例を3つ取り上げ,中国における事業ネットワークの形成の状況を検討した。第4では,前述の理論研究,文献サーベイ及び事例研究の成果を踏まえて,中国における日系企業の組織間関係について、アンケート調査を実施した。113社から有効な回答が得られ、日本製造企業の中国事業展開における組織上の特徴を研究するための貴重な資料となる。現在、研究代表者はデータを詳細に分析し、その結果に基づいて、国際学会の発表の準備を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)