Project/Area Number |
18830071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical psychology
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Research Institution | Shirayuri College |
Principal Investigator |
御園生 直美 Shirayuri College, 文学部, 助手 (50433850)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,640,000 (Direct Cost: ¥2,640,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,320,000 (Direct Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,320,000 (Direct Cost: ¥1,320,000)
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Keywords | 里親 / 里子 / 被虐待児 / 社会的養護 / 親子関係 / 親意識 / 家庭的養育 / 虐待 / 愛着 / 里親養育 |
Research Abstract |
研究1では、わが国の里親養育の特徴を検討するために(1)一般の親との比較を行った結果、里親は夫婦ともに子育てに取り組む傾向が高く、子育ての中で子どもとの距離を感じている一方で、子育てから受ける喜びや負担感などは一般の親とは違いが見られなかった。(2)里親内部での養育観の検討では、実子の有無や被虐待児養育経験が、里親の養育観に影響を与え、特に被虐待児童を養育した経験がある里親は、経験のない里親よりも社会的養護としての子育て観をより強く意識しやすいという傾向が見られた。(3)里親のもつ養育負担感は、里親自身の要因よりもむしろ子ども側の要因の影響を受けやすく、特に子どもの問題行動に対して、里親が共感的に子どもの行動を認知できるかどうかが、養育の負担感に大きな影響を与えること明らかとなった。 研究2では、里親家庭での里親・里子の関係性の構築とその支援について検討をおこなったが (1)関係性構築には里子の初期の養育経験が大きな要因となっており、全体的に家庭での養育者との経験をもたない子どもたちは、家庭における養育者の役割やその認識について困難を抱えることが多かった。(2)養育においては、里親が里子の発達について適切に理解すること、里親同士での悩みを共有するピアグループに参加することが養育の負担感減少に効果的があることが示唆された。また養育困難感を感じやすい里子の思春期には里親仲間だけでなく個別専門的支援を望む傾向が強かった。(3)里子においても多くは中学時代にアイデンティティ確立にともなうルーツへの探求が強まり、18歳の措置解除が近づく頃には自立への不安や悩みを1人で抱える傾向が強いことがかった。(4)里子は、特に同年代の同じ境遇を持つ者同士のピアサボートを強く望んでいることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)