ポルフィリン及びフタロシアニン類緑体を用いたπ共役拡張分子の創製
Project/Area Number |
18850003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
清水 宗治 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 助教 (70431492)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | π共役 / ポルフィリン / フタロシアニン / 芳香族性 / 複核錯体 |
Research Abstract |
磁気円偏光二色性スペクトルを用いたルビリン及びそのプロトン化体の吸収スペクトルの解析から、これらの吸収スペクトルは基本的にはポルフィリンと同様にHOMO及びLUMOの4軌道間の遷移で構成されることを明らかにした。またプロトン化体の吸収スペクトルの形状が対陰イオンの種類に大きく依存していることから、プロトン化体のアニオン認識能を検討したところ、塩素イオン及び硫酸イオンを構造の変化を伴って強く認識することを見出した。これらの結果はChemisrty A European Jouranlに報告した。またその顕著な研究成果が認められて、雑誌の表紙を飾った。フタロシアニンオリゴマーについては段階的に合成する目的で、テトラシアノベンゼンの片側のジシアノ部位を反応活性の高いイソインドリンへと変換し、フタロニトリルと反応させることで、ジシアノ部位を有した単量体の合成を試みたところ、目的フタロシアニン単量体の合成に成功した。さらに反応させることでフタロシアニンが十字に配列した5量体の合成が期待できる。現在、条件検討を行っている。また広応混合物中にはジシアノ部位が反応して生成した多量体が存在することがわかった。これをサイズ排除クロマトグラフィーで分離したところ、3量体までの精製に成功し、さらに質量分析からは4量体まで生成していることを確認した。多量化するにつれ、溶解性の低下が見られ、分離に困難が伴うことから、置換基に嵩高いネオペントキシ基を用いて、さらに合成研究を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)