Project/Area Number |
18870015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 和利 京大, 再生医科学研究所, 研究員 (80432326)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥750,000 (Direct Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2006: ¥750,000 (Direct Cost: ¥750,000)
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Keywords | 再プログラム化 / iPS細胞 |
Research Abstract |
拒絶反応のない幹細胞治療を行うために、患者自身の遺伝情報を待つ多能性幹細胞の作成法が求められている。これらの問題を克服するために、現在までに2種類の方法が開発されてきた。 1つめは患者由来の体細胞核を卵子に注入し、そこから多能性幹細胞を樹立する技術である。この方法では拒絶反応は起きないが、卵の使用が問題となっている。2つめの方法は多能性を持つES細胞と体細胞を融合させることにより、患者自身の遺伝情報を含む多能性幹細胞を作製する方法である。この方法ではES細胞由来の遺伝情報が細胞に含まれるため、拒絶反応が心配される。今回、私たちは第3の方法として、マウスから取り出した皮膚細胞に、特定の4因子(Oct3/4,Sox2,Klf4,c-Myc)を導入するとこにより、神経細胞や筋肉細胞といった様々な細胞に分化することができる多能性幹細胞を作製する技術を開発した。この細胞は、形態、増殖能、遺伝子発現や分化能力において多能性幹細胞の代表格であるES細胞に類似していた。そこで、この人工的に誘導した多能性幹細胞を誘導多能性幹細胞(induced Pluripotent Stem cell; iPS細胞)と命名した。この方法では、これまで問題になっていた卵の使用を回避することが出来ると期待される。また疾患モデルマウス由来のiPS細胞を用いることで、薬剤スクリーニングの効率化が図れると考えられる。現在、ヒト細胞での成功を目指した研究を進めている。
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