Project/Area Number |
18870026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
植物生理・分子
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
五十嵐 久子 The Institute of Physical and Chemical Research, 形態制御研究チーム, 基礎科学特別研究員 (50415072)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,620,000 (Direct Cost: ¥2,620,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,310,000 (Direct Cost: ¥1,310,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,310,000 (Direct Cost: ¥1,310,000)
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Keywords | 植物生理 / 微小管関連タンパク質 / 細胞骨格 / 細胞分裂 / 分化 / 核 / 分裂 |
Research Abstract |
私は、動植物を通じ機能未知のアクチン-微小管結合タンパク質MAP190に注目して解析を行ってきた。タバコBY2細胞において、核と分裂期の細胞骨格に局在していたことから分裂期の細胞骨格の構築や核の構築に関わっていると考えられた(Igarashi ,et. al.2000)。しかし、BY-2細胞においてMAP190の機能を欠損させても分裂期細胞骨格構造に異常は見られず、核の構造異常やDNA量の増加がみられた。組織における機能解析をシロイヌナズナで行ったところ、胚発生と主根の発達が阻害されひげ根化することが分かった。しかし興味深いことに、BY-2細胞やシロイヌナズナのMAP190欠損体において、微小管などの細胞骨格の構造を観察したところ大きな変化は見られなかった。したがってMAP190は分裂や分化の過程において、細胞骨格の構造維持とは異なる役割を果たしているものと考えられた。また、シロイヌナズナMAP190欠損体においてオーキシンの極性輸送との関わりが報告されているPINタンパク質の局在を調べたところ、大きく乱れていることが分かった。シロイヌナズナにおいてMAP190は核と細胞質にドット状に分布していることから、核内外を移動することによりオーキシン極性輸送に必須のシグナル伝達を制御している可能性が考えられた。微小管関連タンパク質とオーキシンシグナルとの関連についてこれまでにほとんど報告がなく非常に興味深い。
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