Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
単子葉作物における新規ベタイン生合成経路の解明を目的として、1、オオムギ植物体におけるHvCMOタンパク質の発現解析、2、オオムギタンパク質を用いたCMO活性測定を行った。1、オオムギ植物体におけるHvCMOタンパク質の発現解析昨年度大腸菌発現系を用いて作製したリコンビナントHvCMOタンパク質を抗原として、抗HvCMO抗体を作製した。抗HvCMO抗体を用いたWestern blot分析の結果、オオムギではHvCMOタンパク質が発現していることを確認した。単子葉作物におけるCMOタンパク質の検出に成功したのは本研究が初めてである。また、オオムギ植物体内での各器官におけるHvCMOタンパク質の分布とベタイン蓄積の分布がほぼ一致したことから、HvCMOタンパク質がベタイン合成に関与することが示唆された。2、オオムギタンパク質を用いたCMO活性測定オオムギ植物体から抽出したタンパク質を用いてin vitroでの活性測定を試みた。対照として、CMO活性測定の系が確立したホウレンソウタンパク質を用いた。ホウレンソウCMO活性にはこれまでの報告通りチラコイド膜と還元型フェレドキシンが必要であった。一方、オオムギからの抽出タンパク質にチラコイド膜と還元型フェレドキシンを加えてもCMO活性が検出されなかったが、オオムギミクロソーム画分と還元剤を加えることによってCMO活性を検出することができた。
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Physiologia Plantarum (印刷中)
Physiologia Plantarum 128
Pages: 95-102
130006993745
Journal of Research Institute of Meijo University (印刷中)