Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
カワヤツメおよびマアナゴの皮膚から細胞を分離・培養する条件を検討し、0.05%トリプシン溶液を用いて、90%以上の生存細胞を培養する方法を確立した。この方法を用いて、6時間のLPS刺激によって発現量が増加する遺伝子からなるサブトラクションテンプレートを作製した。このテンプレートをPCRで増幅し、定法に従って塩基配列を網羅的に解析した。そのうち免疫関連因子として、昨年度に得られたマアナゴT細胞受容体(TCR)およびTNF囮受容体(TNF Decoy Receptor)およびカワヤツメインターロイキン-17(IL-17)に加え、本年度新たにマアナゴから、抗原提示細胞の重要な膜上分子であるMHCクラスII分子、およびインターロイキン-2の発現を誘導するInterleukin enhancer binding factor 2(ILF-2)の部分配列を得た。このうち、マアナゴTNF囮受容体およびカワヤツメインターロイキン-17についての投稿論文を、国際学術誌に発表している。マアナゴT細胞受容体については全塩基配列を決定しており、MHCクラスIIおよびILF-2に関してもまもなく全塩基配列を得る予定である。これら獲得免疫系の主要因子であるT細胞受容体、MHCクラスIIおよびILF-2に関しては、20年度の日本比較免疫学会で発表する予定である。
All 2008 2007
All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)
Fish and Shellfish Immunology 24
Pages: 366-371
Immunogenetics 59
Pages: 873-882