HIV/HCV重複感染でのHCV遺伝子型の量的変化とIFN治療との関係解明
Project/Area Number |
18890005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 繁 Hokkaido University, 医学部, 助教 (20431314)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,780,000 (Direct Cost: ¥2,780,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,390,000 (Direct Cost: ¥1,390,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,390,000 (Direct Cost: ¥1,390,000)
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Keywords | HCV / genotype / HIV / 重複感染 / IFN |
Research Abstract |
【研究目的】HIV/HCV重複感染者のIFN治療でのHCV genotype(以下GT)の量的変化 【研究成果】 1)GT特異的定量法の改良 平成18年度に作成した定量方法の改良を行った.市販HCV RNA定量キットとの相関はGT1:y=1.073x-0.456(r=0.897),GT2:y=1.077x-0.378(r=0.953),GT3:y=1.060x-0.207(r=0.942)となった. 2)HIV/HCV重複感染者でのIFN治療におけるGTの量的変化 HIV/HCV重複感染者(n=28)でタイプ特異的PCR法(岡本ら)にて混合感染と判定された9症例について本法による定量をおこなった.5例はGT3が優位なGT1との混合感染でウイルス量は約100倍の差であった.他4例はタイプ特異的PCRでGT3とGT1,2が検出されたが,本法ではGT3のみ検出された.IFN治療を施行した2例では,治療前後でのGT量の変化は観察されなかった. 【まとめ】1)本研究でGT1,2,3を特異的に定量する方法を開発した.2)混合感染症例ではminor populationのウイルス量はかなり低いことが確認された.3)minor populationがIFN抵抗性のGT1であってもIFN治療後でのGT1の増加はないことからウイルス量が低い混合感染では治療効果に影響を与える可能性は低いことが考えられた.今回の研究結果ではminor populationのウイルス量は低かったが,major populationのウイルス量に近い場合については影響する可能性は充分考えられる.近年,海外では薬物常用者によるsuper-infection,混合感染が報告されている.今回開発した方法がsuper-infectionや治療効果予測に役立つことを期待する.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)