細胞ダイニン軽鎖Tctex-1によるGタンパク質共役型受容体制御機構の解明
Project/Area Number |
18890015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
斎藤 将樹 Tohoku University, 国際高等研究教育機構, 助教 (50400271)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,620,000 (Direct Cost: ¥2,620,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,310,000 (Direct Cost: ¥1,310,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,310,000 (Direct Cost: ¥1,310,000)
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Keywords | 副甲状腺ホルモン受容体 / 受容体カルボキシル末端 / カルボキシル末端会合タンパ質 / Tctex-1 / MVP / extracellular signal-regulated kinase 1 / 2 / 細胞内局在変化 / Gタンパク質共役型受容体 / GPCR-C末端 / C末端会合タンパク質 / シグナル伝達調節 / トロンポキサンA_2受容体 |
Research Abstract |
副甲状腺ホルモン(PTH)は血中Ca^<2+>濃度の制御に関わっており、骨リモデリングを促すことから骨粗鬆症治療薬として注目を集めている。我々は以前、PTH受容体のカルボキシル末端に会合するタンパク質として細胞質ダイニン軽鎖の一種であるt-complex tesds expressed-l(Tctex-l)を見出し、Tctex-lがPTH受容体の細胞内内在化に関与することを示した。そこで本研究では,Tctex-lのPTH受容体シグナル伝達に対する影響を詳細に検討した。Tctex-l会合タンパク質は、酵母ツーハイブリッド系を用いて探索した。Tctex-lとMVPとの細胞内結合は、免疫沈降法により検討した。細胞表面PTH受容体量は細胞表面ビオチン化法にて、また、extracellular signal-regulated kinase1/2(ERK1/2)のリン酸化は、Western blottingにてそれぞれ検討した。酵母ツーハイブリッド系の結果、Tctex-l結合タンパク質としてmajor vault protein(MVP)を見出した。さらに、Tctex-lはMVPと細胞内で会合し、その会合には特にMVPのcoiled-coil domainが関与することが示された。野生型PTH受容体(PTHR-WT)発現細胞では、PTH刺激によるERK1/2リン酸化はMVPの過剰発現によって抑制されたが,Tctex-1との会合を欠損したPTH受容体変異体(PTHR-KRVS)発現細胞では抑制されなかった。また、どちらの細胞においてもEGF誘導性ERK1/2リン酸化はMVP過剰発現によって抑制されなかった。以上のことから、PTH受容体のシグナル伝達は、Tctex-lがMVPと複合体を形成することによって抑制される可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)