培養細胞を用いたPMCA法によるヒトプリオンの増幅
Project/Area Number |
18890017
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 篤史 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 助教 (50431507)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,840,000 (Direct Cost: ¥2,840,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,420,000 (Direct Cost: ¥1,420,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,420,000 (Direct Cost: ¥1,420,000)
|
Keywords | プリオン蛋白 / アミロイド / 超音波 / 神経変性疾患 / 脳・神経 / 神経科学 / 蛋白質 / プリオン |
Research Abstract |
本研究ではヒトプリオンのin vitro増幅系を開発することをめざした。 まずProtein Misfolding Cyclic Amplification (PMCA)法の材料として用いるのに適した培養細胞と処理条件およびPMCA条件を検討して、ヒトプリオンの増幅に成功した。増幅は48〜72時間でピークとなるが、その後基質のヒトプリオン蛋白の減少に伴って漸減していった。そのため1ラウンドのPMCA反応の後、新たな基質を加えてさらに反応を行うマルチラウンドPMCAを試みたが、現在のところ持続的な増幅にはいたっていない。 次にヒトプリオン蛋白の30ヵ所のアミノ酸についてそれぞれ野生型以外の19種類のアミノ酸へ置換して、増幅効率の向上をめざした。その結果、野生型よりも増幅効率の高くなるアミノ酸変異を同定することができた。 本研究は培養細胞を用いたPMCAによってヒトプリオンを増幅した初めての報告である。今後はこの成果を発展させてマルチラウンドPMCAの条件を検討することで、微量のヒトプリオンを高感度に検出することが可能になると考えられる。また培養細胞をベースにしたPMCA法はヒトプリオンだけでなくウシ、ヒツジ、シカなどのプリオン検出にも応用が可能であり、今後も研究開発を続けていく必要がある。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)