褥瘡、慢性難治性皮膚潰瘍に対する局所管理方法の検討
Project/Area Number |
18890032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Fundamental nursing
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅野 恵美 Tohoku University, 医学部, 助教 (10431595)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,130,000 (Direct Cost: ¥1,130,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,270,000 (Direct Cost: ¥1,270,000)
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Keywords | 感染 / 皮膚組織 / 創傷治癒 / 感染症 / 創傷治療 |
Research Abstract |
ラット皮膚潰瘍創実験モデルを用いた細菌と創傷治癒に関する検討 我々が昨年度確立したラット感染性皮膚潰瘍創実験モデル(人工創を作製し、緑膿菌PAO1を接種後、閉鎖環境においた状態)を用い、創傷におけるバイオフィルム形成や細菌と創傷治癒との関連性、創傷における洗浄の効果について検討した。 細菌と創傷治癒との関連性 創作製、細菌接種7日目に組織を摘出し、光学顕微鏡的に観察した結果、緑膿菌を接種した創傷では、好中球浸潤に伴って顕著な表皮の肥厚や表皮化の促進が観察された。このことから細菌のcolonizationにより、通常とは異なる創傷治癒機転が生じ、その際生体側の要因として白血球や表皮細胞の作用が推定された。 創傷における洗浄の効果 潰瘍創作成2日目より、創部を生食にて連日1回/日洗浄した結果、洗浄7日目では洗浄なし群と比較し洗浄群ではバイオフィルムの発達を認めなかった。この結果より、洗浄はバイオフィルム抑制に有効な手段であることを確認した。 創部の細菌感染は創傷治癒遅延原因の一つであるため、創面の細菌数コントロールは重要だと考えられている。本研究により、洗浄が細菌数コントロールに有効であり、潰瘍創に対する洗浄の重要性が確認された。 研究成果の発表 平成19年度に得られた結果のうち、皮膚潰瘍創における緑膿菌バイオフィルム形成や潰瘍創に対する洗浄について、国内外の専門学会にて発表を行うとともに、論文にて公表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)