Budget Amount *help |
¥2,380,000 (Direct Cost: ¥2,380,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,150,000 (Direct Cost: ¥1,150,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,230,000 (Direct Cost: ¥1,230,000)
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Research Abstract |
外来でがん化学療法を受ける患者へのセルフモニタリング法を指導し,外来での治療生活の生活調整にどのような影響を与えるか,その評価を行うことを目的とした。 介入群に対しセルフモニタリング法として研究者と協同での目標設定,患者による副作用症状の自己記録,研究者によるセルフマネジメントに対するフィードバックを施行した。対照群は患者による副作用症状の自己記録を行い,それ以外は現状の対応を行った。効果の評価として初回治療時,治療開始から3ケ月目に面接を行い,質的に分析を行った。対象者は介入群13名(男性4名,女性9名)対照群13名(男性4名,女性9名)で,PSは0-1だった。 生活調整に向けたセルフマネジメントの取り組みや調整状況を表しているサブカテゴリーは,対照群よりも介入群のコード割合が高く,より生活調整への取り組みが行なわれてた。また,対照群は<副作用症状軽減への対処の試み>が23.5%と最も高かったが,介入群は<治療生活への適応>が18.4%と高かった。これは,対照群は対処を行なっている段階だが,介入群はすでに適応をしているものの割合が多いということになる。このことから,セルフモニタリング法は生活調整が有効にかつスムーズに行われ,3ケ月という短期間で副作用症状のマネジメントが行えることが明らかになった。副作用症状を記録し,医療者と生活を振り返ることにより,自分の副作用症状のリズムが把握でき,日常生活の調整がスムーズに行えたと考える。また,セルフモニタリング法の中でより高い効果が得られたのは共同目標の設定であり,目標に対して行ったセルフマネジメントについてフィードバックすることにより,生活調整に関する自信を獲得していることが明らかになった。
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