Project/Area Number |
18890074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
間部 知子 University of Fukui, 医学部, 助教 (80432144)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,490,000 (Direct Cost: ¥2,490,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,190,000 (Direct Cost: ¥1,190,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | がん看護 / QOL / 栄養管理 |
Research Abstract |
消化器がん患者の生存期間を通した栄養管理看護支援プログラム開発のため、食生活管理状況とQOLの関係を明らかにすることを目的として調査を行った。胃・大腸がんで手術を受けた成人期以降の患者86名を対象に、個別面接質問紙調査を行った。調査内容は、(1)患者の属性:術式・進行度・治療状況・栄養状態・消化器症状(2)QOL:SF-8・食生活に関するQOL(自作質問紙,Cronbach'α>0.7)(3)食生活管理状況(食事準備,術前との食事状況の変化,栄養状態を保つために行っている事) 重回帰分析の結果、[栄養状態を保つための行動をとっている事][食事所要時間の変化]が食生活に関するQOLに影響し、食生活に関するQOLとPCS(身体的健康度サマリースコア・SF8)は相互に影響しあっていた。また、術後経過でみると、術後1年未満では[食事準備][食事回数の変化]が、術後1〜3年未満では[食事摂取所要時間の変化]、術後3年以上では[食事摂取量の変化]が食生活に関するQOLに影響していた。そのため、プログラムには、食事の摂取方法だけでなく、食事準備など食事に関する日常生活行動や社会復帰等による生活の変化による食生活への影響についての項目も設けた。さらに、栄養状態を保つために行っている事の内容は、個々それぞれであることや体重の変化率やTPとの関連がなかったことから、そのような行動をとっているという認識が患者の自己効力を向上させ、QOLを高めていたことが考えられる。プログラム実施に向けて、患者が自ら自己の栄養管理に取り組んでいるという意識を持たせるような働きかけの重要性が示唆され、また、術後経過によってもQOLに影響する食生活管理状況の内容が異なっていたことから、患者は自己の食事摂取状況を術後経過期間と鑑みながら評価している事が考えられ、術後経過期間とともに食事摂取状況を把握し、患者と目標設定について十分話し合いながら、継続的に支援することの重要性が示唆された。
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