Project/Area Number |
18890077
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
井上 修 University of Yamanashi, 医学部附属病院, 助教 (00432154)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,680,000 (Direct Cost: ¥2,680,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,340,000 (Direct Cost: ¥1,340,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,340,000 (Direct Cost: ¥1,340,000)
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Keywords | 医学 / 血栓止血 / 血小板 / 細胞外物質 |
Research Abstract |
我々は血管基底膜の構成物質であるラミニンが血小板接着を支持し、コラーゲン刺激による血小板活性化と類似したメカニズムで活性化シグナルを惹起することを明らかにしてきた。今回の研究課題では、ラミニンへの血小板接着とこれに惹起される血小板活性化が生理的にどの様な役割を演じうるのか検討している。平成18年度はラミニンへの血小板接着が、生体内で、特に血管傷害部位などで見られる高ずり応力の存在下でも認められる事を確かめ、このような状況下ではラミニンへの血小板接着に血中蛋白von Willebrand Factor(VWF)と血小板膜上のglycoprotein(GP)Ibの存在が重要であることを、患者血液などを用いて解明した。平成19年度はこの知見を確認すべく、ラミニンとVWFの結合解離定数を、BIAcoreを用いて測定した。また現在、VWFを蛋白分解酵素で断片化し、VWF上のラミニン結合部位の特定を試みている。 今回の一連の研究により血小板がコラーゲンとラミニンという共に血管壁に豊富に存在する細胞外物質にVWF, GPIb等の共通した分子を介して接着する事、そして共に血小板膜上の受容体GPVIによって活性化されるというredundantな機構が存在することが明らかになた。この成果は2007年7月にスイス・ジュネーブで開催された国際血栓止血学会で一般演題の口述発表に選ばれた。英文専門誌にも投稿し、revision中である。
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