チオレドキシンを高発現する骨髄間質細胞を用いた劇症肝炎・肝不全治療
Project/Area Number |
18890089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
奥山 裕照 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (50432373)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,680,000 (Direct Cost: ¥2,680,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,340,000 (Direct Cost: ¥1,340,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,340,000 (Direct Cost: ¥1,340,000)
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Keywords | チオレドキシン / 骨髓間質細胞 / 肝不全 / 細胞療法 / 骨髄間質細胞 |
Research Abstract |
目的:劇症肝炎・肝不全に対する治療は従来の血漿交換などの保存的治療から肝移植へと移行している。しかし、ドナー不足の問題により移植治療には限界がある。移植に替わる次世代の治療として細胞療法が開発されつつある。本研究では、肝障害に対する骨髄間質細胞の治療効果を検討するとともに、抗酸化作用、抗アポトーシス作用をもつチオレドキシンをex vivoにて遣伝子導入した骨髄間質細胞を細胞移植することにより劇症肝炎・肝不全に対する治療効果を検討することを目的とする。方法:肝炎モデルの作成、TRX高発現の骨髄間質細胞の培養と細胞療法 結果:1)チオアセトアミドによる劇症肝炎モデル作成 TAA100mg/kgi.p.投与にて24時間後に劇症肝炎を認めた。 2)TRX高発現の骨髄間質細胞の培養 TRXトランスジェニックマウスの下腿骨から骨髄採取し、Mesencult mediumにて培養、継代4〜7で細胞療法に使用した。 3)劇症肝炎モデルにTRX高発現骨髄間質細胞を投与 PBSコントロール群と比較して、WTマウスからの骨髄間質細胞を投与した群では肝炎マーカーのALTが上昇した。TRX高発現骨髄間質細胞はWTの細胞とほぼ同等のALTであり、コントロールよりも改善傾向は認めなかった。 4)慢性肝線維化・肝硬変への細胞療法 ラットにTAAを長期投与6週間すると、肝線維化を認めた。そこに骨髄間質細胞を投与すると、肝線維化の改善傾向を認めた。 結論:急性肝炎モデルには骨髄間質細胞はむしろ悪化傾向を示した。しかし、肝線維化モデルには改善傾向を示し、今後の検討が必要である。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)