Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
爪白癬を有し、経口抗真菌薬を使用していない糖尿病患者24名に対して、外用抗真菌薬に併用して爪研磨を取り入れたフットケア介入を6カ月間以上継続し、その効果を検討した。爪白癬の病型は、SWO(Superficial White Onycomycosis)症例は8名、DLSO(Distal-Lateral Subungual Onycomycosis)症例16名であった。爪白癬状態の評価は、臨床評価基準SCIO(Scoring Clinical Index for Onychomycosis)を用いた。介入の結果、SWO症例8名における爪白癬状態は悪化症例がなく、治癒症例は介入6カ月後の時点で2名、さらに1年後の時点で2名の計4名(50%)であった。またDLSO症例では、SCIO得点が介入前18.1±6.5点が6カ月後14.6±6.6点となり、介入前と比較して有意に得点が低下した。1年間継続してフォローできた12名のSCIO得点も同様に介入前と比較して有意に低下していた。以上のことから、外用抗真菌薬に併用して爪研磨を取り入れたフットケア介入は、爪白癬に対して有効であり、SWO症例では治癒に導くことも可能であった。また、介入により患者の足に対する意識が向上し、教育効果があったと考えられた。以上のことから爪研磨を行うフットケア介入は有用であると考えられた。
All 2007
All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)
Journal of Dermatolology 34(7)
Pages: 456-464
10021305899