多成分縮合ドミノ型反応による複雑な複素環のワンポット合成法の開発
Project/Area Number |
18890096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小島 直人 Osaka University, 薬学研究科, 助教 (90420413)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,740,000 (Direct Cost: ¥2,740,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,370,000 (Direct Cost: ¥1,370,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,370,000 (Direct Cost: ¥1,370,000)
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Keywords | ワンポット反応 / オキサゾリジノン / 複素環合成法 |
Research Abstract |
医農薬のシーズとして期待される複雑な骨格を有する複素環化合物の簡便合成法の開発は学術的のみならず,産業的にも極めて重要な研究課題である.筆者は多成分縮合ワンポット反応によりこの課題を解決することを目的として,医薬品や工業原料として有用な2-オキサゾリジノン類のワンポット合成法の開発に着手し,平成19年度に以下の成果を得た. 1.亜鉛トリフラートを用いる2-オキソゾリジノン類のワンポット合成法の開発 亜鉛トリフラートと3級アミン存在下,種々のアルデヒド類とプロピオレート類,イソシアナート類を混合することにより,室温で速やかに反応が進行し,2-オキサゾリジノン類が一挙に合成できることを見い出した. 2.ジエチル亜鉛とTi(OiPr)_4を用いる2-オキサゾリジノン類のワンポット合成法の開発 前述の合成法は市販の原料から2-オキサゾリジノン類が一挙に合成できるものの,収率に改善の余地を残していた.そこで更なる条件検討を行ったところ,ジエチル亜鉛とTi(OiPr)_4を用いる反応系で種々のアルデヒド類とプロピオレート類,イソシアナート類を混合することにより,高収率で2-オキサゾリジノン類が得られることが明らかになった.本反応はプロピオレート類のアルデヒド類への求核付加反応,生じるプロパルギルアルコール誘導体のカルバモイル化反応,5-exo環化反応のつの結合形成反応がワンポットで達成されており,合成反応と精製処理を順次行う従来法に比べて,使用する有機溶媒の削減などの点で優れており,意義深い結果であると言える.
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)