Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
現在、申請者の所属する研究グループは、味覚を中心とした口腔感覚の変化を客観的かつ詳細に検知することを目的に、非侵襲的手段として優れた点が多い脳波計測および近赤外線分光法を用いて、口腔内の味刺激に対する脳神経活動および脳血流量がどのように変化するか、また義歯装着時を想定し口蓋を被覆した場合にどのように変化するかを検討している。しかし、味覚刺激による脳神経活動の変化はシグナルが微小であり、その解析には刺激を基準として同期させて重ね合わせ平均化することが不可欠である。よって脳波記録と連動して制御可能な味覚刺激装置の開発は急務である。本研究の装置は、パーソナルコンピューターからのトリガー信号をADコンバーター(ML825 PowerLab 2/25; AD Instruments社製)を介して、微小刺激用ポンプ(PV820; World Precision Instrumepts社製)に送り、その空気圧によってピコリットルからミリリットルの味質溶液を微量吐出させるものである。このシステムでは噴射圧および持続時間が任意に設定可能であるため、全口腔法にて用いていた味質溶液を、様々な持続時間で投与できる。今回、味質溶液が噴射されるノズルの形状の改良を行った。また、脳神経活動の記録と連動させるため、近赤外線分光法による脳血流測定装置(NIRO-200;浜松ホトニクス社製)と接続し、味質溶液の吐出タイミングと血流変化の記録を同時に行うことが可能となった。
All 2008 2006
All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)
The Journal of Neuroscience 28(11)(In Press)
大阪大学歯学雑誌 第51巻1号
Pages: 32-47
10026061354
日夲補綴歯科学会雑誌 50巻115回特別号
Pages: 246-246
10024184232