歯の形成過程におけるHertwig上皮鞘へのへパラナーゼ局在調整機構の解明
Project/Area Number |
18890119
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松村 達志 Okayama University, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (70432648)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 歯根形成 / ヘパラナーゼ / Hertwig上皮鞘 / Malassezの上皮遺残 / EGR-1 / FGF2 / FGFR / 歯根膜 / FGF-2 |
Research Abstract |
歯根形成期におけるヘパラナーゼ,EGR-1,FGF2およびFGFRの局在について以下の所見を得ていた.3週齢マウス臼歯歯根より抽出・精製したタンパクのウェヌタンブロッティングで歯およびセメント質,歯根膜にヘパラナーゼ,EGR-1,FGF2およびFGFRが存在することを示した.次に免疫組織化学的検討で各タンパクの分布を確認した.ヘパラナーゼはHertwig上皮鞘,Malassezの上皮遺残に局在するが,EGR-1は土皮遺残に陽性反応を認め,上皮鞘には認めない.FGF2は象牙芽細胞,歯根膜線維芽細胞,セメント芽細胞および骨芽細胞に強陽性,歯根膜にびまん性陽性反応を認める.Hertwig上皮鞘細胞および歯根膜線維芽細胞にはFGFR-1の局在を認めた.以上より歯根形成期には,歯乳頭や歯小嚢由来細胞が産生するFGF2がFGFR-1を介して歯根膜線維芽細胞の増殖とHertwig上皮鞘の歯根形成誘導に重要な役割を担うことが示唆された.一方,Malassezの上皮選残でのヘパラナーゼ局在にはEGR-1が関与することが推察されたが,上皮鞘での局在性は歯胚発生過程で時間的差異の可能性があり,異なるステージの歯胚で検討が必要であると考えた. そこで今年度は,各ステージでのこれら各タンパクの働きを調べるために,歯胚培養を確立する事に重きをおき研究を進めた.ICRマウス5日齢より下顎臼歯歯胚を含めた下顎骨を摘出後,実体顕微鏡にて下顎臼歯歯胚を傷つけず且つ培養液が歯胚に行き渡る様に処理して歯胚培養を試みた。培養にはフィルターメンブレンを用いるなど通気性を考慮して行なったが,コンタミネーションをおこす等難航した.本年度,歯胚培養にある程度の目処がついた。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)