Project/Area Number |
18890170
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
板東 高功 Wakayama Medical University, 医学部, 博士研究員 (00423963)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,760,000 (Direct Cost: ¥2,760,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,380,000 (Direct Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,380,000 (Direct Cost: ¥1,380,000)
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Keywords | 神経科学 / 発生 / NLRR4 / 脳高次機能 |
Research Abstract |
まず、高次脳機能におけるNLRR4遺伝子の機能を解析するためNLRR4の発現の解析を行った。ノーザンブロット法を用いて解析行ったところ海馬、視床下部、脊髄や後根神経節に発現が弱いながら認められた。海馬の発生に伴って発現解析を行ったところ出生後0日、7日、14日、成体のすべてで発現が認められ、出生後7日から強い発現が認められ、生後14日で最も強く成体では発現量は半分以下に減少しることが明らかとなった。そこで次ぎにどの細胞がNLRR4遺伝子を発現しているか調べるためin situ hybridization法による解析を行った。NLRR4遺伝子は海馬の一部の神経細胞に発現が認められた。生後7日においての神経細胞はシナプス形成が最も盛んな時期であり、NLRR4遺伝子が出生後の時期に海馬の神経細胞のシナプス形成に関わっている可能性を示唆している。さらにNLRR4遺伝子欠損マウスの海馬をシナプスのマーカーであるsynapophysinで免疫染色したところ野生型に比べ顕著な発現の減少が認められた。よって、NLRR4は海馬のシナプス形成に関わる接着因子であることが明らかとなった。
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