口腔扁平上皮癌細胞の増殖、転移におけるSNIP1の役割
Project/Area Number |
18890182
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathobiological dentistry/Dental radiology
|
Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute (2007) Jichi Medical University (2006) |
Principal Investigator |
藤井 万紀子 Aichi Cancer Center Research Institute, 分子腫瘍学部, 主任研究員 (70406031)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,580,000 (Direct Cost: ¥2,580,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,290,000 (Direct Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,290,000 (Direct Cost: ¥1,290,000)
|
Keywords | c-Myc / SNIP1 / 腫瘍増殖 / 口腔扁平上皮癌 / c-Myo / レンチウィルス / 細胞増殖 / 腫瘍 |
Research Abstract |
I)SNIP1はp300と結合しc-Mycと複合体を成形してそれぞれを安定化させる事によって標的遺伝子の転写を促進する。一方、p15INK、P21などのSmadにより転写が促進されるTGF-βの標的遺伝子は、c-Mycによって転写を抑制される。SNIP1がc-Mycによる転写促進を増強するのみか、またc-Mycにより遺伝子抑制にも働くかを調べた。P15INK,P21遺伝子の抑制に関しては、SNIP1により影響は認められなかった。つまり、SNIP1はあくまでも、E-box依存的なc-Mycの転写活性増幅にのみ関与すると考えられた。 II)口腔偏平上皮癌由来樹立細胞株を用いて、その足場非依存的増殖に対するSNIP1の影響を調べることや、癌転移のモデルとしてマウスの皮下または尾静脈へのSNIP1過剰発現細胞の注入を行い、病理組織学および生化学的手法を用いて解析を行うことを目的に実験を行ってきた。ここで問題になったのが、口腔偏平上皮癌細胞への遺伝子導入効率であった。ネオマイシンによる選択マーカーのあるプラスミドをCa922細胞に導入し、過剰発現する細胞を拾ったが、十分なタンパク発現を持つものは得られなかった。アデノウィルスを用した場合充分な発現量は認められたが、Ca922細胞の増殖速度は非常に高く、効果の持続期間が3-4日のみとなり、約3週間かかる実験系には不適であった。これらの結果を踏まえ、より持続的、効果的に発現できるレンチウィルスベクターシステムを導入した。SNIP1-N末端、C末端、全長のコンストラクト、更にSNIP1をノックダウンするレンチウィルスの構築が終了し、タンパクレベルでの効果の確認が終了した。更に足場非依存的細胞増殖実験やマウスへの細胞移植を行い、SNIP1の効果を調べていく予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)