Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,110,000 (Direct Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,190,000 (Direct Cost: ¥1,190,000)
|
Research Abstract |
特別養護老人ホームおよび養護老人ホームの入所者で専門的口腔ケアを希望する75名(男性14名,女性61名,平均年齢83歳)を対象として診査および口腔擦過細胞診を行った.診査内容として口腔内診査とSAKODA式口腔アセスメントを実施した.口腔擦過細胞診は歯肉および頬粘膜に行った. 口腔アセスメント結果から,介護者である施設職員による日常口腔ケアは介護度が高いほど行われていた.擦過細胞診結果は,頬粘膜のClass分類はClass Iが35名,Class IIが40名で,Class Iの割合が介護認定なしの22名のうち16名の84.2%と高く,41名にCandida,33名に放線菌が観察された.歯肉のClass分類はClass Iが32名,Class IIが43名で36名にCandida,41名に放線菌が観察された.口腔ケアアセスメントの合計点が高いとClass IIが多い傾向を認めた.また,歯がある対象者は歯肉においてClass IIの割合が高かった. H18年の研究では,口腔擦過細胞診は口腔ケアアセスメントとして有効であることが推測され,それに基づきH19年に研究を継続したところ歯肉における口腔擦過細胞診の結果は,清掃不良に基づく疾患のリスク診断を可能にするが,歯の残存や歯周疾患の影響を受けている可能性が高いと推察された.そこで,微生物による炎症が作用されにくい頬粘膜をあわせた評価が機能的口腔ケアを含めた口腔アセスメントになることが理解できた.
|