感染性心内膜炎発症における口腔レンサ球菌シアル酸結合性アドヘジンに対する免疫応答
Project/Area Number |
18890209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
浦野 有美子 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 助教 (30434145)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,590,000 (Direct Cost: ¥2,590,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,290,000 (Direct Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | S. gordonii / HL-60 / シアル酸 / S.gordonii / CD43 |
Research Abstract |
本研究では、口腔レンサ球菌の一種であるStreptococcus gordoniiに発現するシアル酸結合性アドヘジンHaの感染性心内膜炎における関与解析することを目的として、S. gordoniiと血球細胞との相互作用について解析を行った。そのために、培養系が確立され、細胞の分化のコントロールが可能な骨髄系未分化cell lineであるHL-60細胞を用いて解析を行った。 昨年度までに単球、好中球、マクロファージに分化したHL-60細胞にS. gordoniiが付着すること、その付着はS. grodoniiに発現するHsaが関与していることを明らかにしてきた。そこで、本年度ではHL-60細胞膜上のS. gordonii Hsaレセプターの同定を試みた。Bacterial overlay法や免疫沈降法、GST pull-down assayを行った結果、単球とマクロファージではCD11bとCD43が、好中球ではCD11bとCD43、CD50がHsaに対するレセプターであることが明らかとなった。 さらに、単球にS. gordoniiが結合すると、単球から樹状細胞へと分化誘導されることが明らかとなった。そこで、この分化誘導のメカニズムの解析を行った結果、S. gordoniiによる単球から樹状細胞への分化誘導にはS. gordoniiに発現するHsaが関与していることが明らかとなった。また、この分化誘導には樹状細胞の分化を誘導するとして一般的に知られているサイトカインは関与していないことも明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)