マクロファージによる代謝リプログラミングを介した骨格筋幹細胞制御機構の解明
Project/Area Number |
18F18102
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Metabolomics
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
中川 崇 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (40610374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NAWAZ ALLAH 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 骨格筋幹細胞 / マクロファージ / 解糖系 / ミトコンドリア / 筋再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨格筋損傷後の再生においては、骨格筋幹細胞(MSC)の適切な増殖が必須の過程であり、MSCの維持・制御には、それらを取り 巻く微小環境(ニッシェ)が重要な役割を果たしている。しかしながら、ニッシェがどの様にMSCを制御しているのか、その詳細な機構は不明のままである。骨格筋損傷時に局所では炎症が惹起されマクロファージなどの炎症細胞が増殖・浸潤してくる。 一方で、これら免疫細胞は細胞内代謝の大規模な改変(代謝リプログラミング)を介して、機能を変化させていくことが知られている。本研究課題では、骨格筋損傷後の再生過程におけるマクロファージの役割に着目し、骨格筋損傷時の炎症シグナルから 惹起されるマクロファージ内の代謝リプログラミングがどのように骨格筋幹細胞の機能を制御するのか「炎症」と「代謝」と 新たな側面から研究を行った。組織在住マクロファージ(M2マクロファージ)を任意のタイミングで除去できるCD206-Diphteria toxin receptor Transgenic mice (CD206DTR-Tg)マウスを用いて、M2マクロファージがMSCの維持・制御に関与しているか明らかにした。カルディオトキシン(CTX)を筋注することにより誘導される筋挫滅モデルを用いて、CD206DTR-Tgマウスに炎症を誘導したところ、野生型マウスと比較して筋組織の炎症が軽減し、筋再生の促進が見られた。この結果はM2マクロファージが筋組織の炎症に関与し、骨格筋再生に負の役割を持っていることが解った。また、M2からM1へのトランジションにおいてNAD分解酵素CD38の発現上昇が見られ、NADレベルの低下を介した代謝の改変が起こっていることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)