理科の見方・考え方を働かせて予想や観察、実験計画ができる生徒の育成
Project/Area Number |
18H00135
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
八木 健太郎 香川大学, 教育学部附属高松中学校, 中学校教員
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥340,000 (Direct Cost: ¥340,000)
Fiscal Year 2018: ¥340,000 (Direct Cost: ¥340,000)
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Keywords | 理科の見方・考え方 / 電流とその利用 / 記録の共有化 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 : 全国学力・学習状況調査の結果を鑑みると、予想や観察、実験計画を立てることについての課題は依然として解消されていない。本研究では理科の見方・考え方を働かせて、予想や観察、実験計画を立案できる学習者の育成を目指して、単元「電流とその利用」における観察、実験に焦点を合わせる。小学校の電熱線の太さと発熱で学習した内容や培われた理科の見方や考え方が生かされることが実感できれば、電流や磁界に対する実感を伴った理解につながるのではないかと考え、学習者自らが計画した観察、実験を繰り返し行い、予想や計画の見直しができる単元を開発し、学習者への効果を明らかにする。 ○研究方法 : 電熱線の長さや太さを中心に、電流と電圧の規則性や抵抗、オームの法則等を扱い、予想や観察、実験計画の学習活動に重点を置いた単元を開発する。その際、抵抗を実感できる教材や実験計画を実施できる回路マーカーを用いて、予想や計画、結果を記録に残しタブレット端末で共有化する指導を行い、理科の見方・考え方を働かせる学習活動を繰り返す。学習者の電流に対する認識の変容を見取るアンケート及びインタビュー調査, 学習前後のパフォーマンス課題を実施し、研究の評価を行う。 ○研究成果 : 単元を貫く問いとして「電熱線を流れる電流の大きさは、何によって決まっているか」を設定し、電熱線の長さや太さを中心とした単元を構成した。予想の場面では、課題に関わる変数をよく吟味し仮説を設定することで、精選された観察、実験計画を生み出すことができた。また、予想や観察、実験結果の場面では、タブレット端末による記録の共有化が観察、実験にこだわりをもつことにつながり、指導者にとって生徒の思考の流れや学習状況が把握できることにもつながった。学習者の記録が、予想や実験計画の改善、再実験や追実験をして実験結果の信頼性や妥当性を意識しようとする態度に現れた。┃
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Report
(1 results)
Research Products
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