試験管内インフラマソーム再構成系と疾患モデルマウスを駆使した自己炎症治療薬の開発
Project/Area Number |
18H00464
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3190:Biomedical structure and function, pathology, infection/immunology, and related fields
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
金子 直恵 愛媛大学, 医学部, 技術員
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
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Keywords | インフラマソーム / コムギ胚芽無細胞タンパク質合成技術 / 炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
インフラマソームとは、病原微生物や代謝産物などの分子パターンを認識して活性化する細胞質内タンパク質複合体の総称であり、炎症性サイトカインであるIL-1βやIL-18の産生を誘導することで、炎症反応を惹起する。インフラマソームは、リガンドを認識するNod-like receptors(NLR)s、IL-1β前駆体を切断して活性化する酵素であるカスパーゼ1、それらのアダプター分子として働くASCにより構成されている。多くのNLRsが、遺伝性炎症疾患やメタボリックシンドロームと関連していると報告されている。現在、NOD1、NOD2、AIM2、NLRP3、NLRC4インフラマソーム構成タンパク質をコムギ胚芽無細胞合成技術により合成し、Alpha(Amplified Luminescent Proximity Homogeneous Assay)で検出することにより、インフラマソームの試験管内再構築に成功している。このシステムを用いて、インフラマソームを直接阻害する分子を探索し、遺伝性炎症疾患に対する分子標的薬の開発を目指した。 これまでに、NLRP3インフラマソームを標的とする化合物を選定するために、東京大学創薬機構から提供を受けたコアライブラリーを用いてスクリーニングを行った。得られた候補化合物については、HEK293T細胞にインラマソーム構成分子を発現するプラスミドを強制発現させる方法で効果の確認をし、さらにヒト末梢血での効果も確認した。最後に個体レベルで有用性を検討し、数種類の阻害化合物の候補物質を得た。また、その過程でインフラマソームと相互作用する未知タンパク質の存在を予想せざるを得ない結果を得たため、今後この未知タンパク質の解析も進めていきたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)
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[Journal Article] IAPP/amylin deposition, which is correlated with expressions of ASC and IL-1β in β-cells of Langerhans’ islets, directly initiates NLRP3 inflammasome activation2018
Author(s)
Morikawa S, Kaneko N, Okumura C, Taguchi H, Kurata M, Yamamoto T, Osawa H, Nakanishi A, Zako T, Masumoto J.
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Journal Title
International Journal of Immunopathology and Pharmacology
Volume: 32
Pages: 205873841878874-205873841878874
DOI
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Peer Reviewed / Open Access
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