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心臓血管外科術後の肺炎発症における口腔内細菌叢および気道クリアランスの影響

Research Project

Project/Area Number 18H00494
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section 3230:Oral science and related fields
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

小口 和津子  信州大学, 医学部附属病院, 言語聴覚士

Project Period (FY) 2018
Project Status Completed (Fiscal Year 2018)
Budget Amount *help
¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2018: ¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
Keywords唾液中サブスタンスP濃度 / 咳嗽反射 / 口腔内細菌数
Outline of Annual Research Achievements

【目的】開胸術後患者の口腔内環境および気道クリアランスを経時的に測定し、これらの術後推移の傾向を調査することおよびこれらが術後の肺炎発症に影響するかを検討することを目的〓した.
【方法】開胸術後、言語聴覚士に嚥下評価の依頼があり、検査同意の得られた12例を対象とし、口腔内環境として舌背の湿潤度、唾液中細菌数、気道クリアランスとして唾液中サブスタンスP濃度、1%クエン酸水溶液噴霧による咳嗽反射誘発の潜時を測定した. 測定時期は抜管当日~3日目、4~6日目および7日目以降の3地点とし、最終転帰まで肺炎発症の有無を追跡し、各検査における経時変化と肺炎との関係を分析した. 検定には対応のあるt検定、一元配置分散分析を用いた.
【結果】
1. 各検査の経時変化 : 舌背の湿潤度の中央値は3地点のいずれにおいても、正常と乾燥の境界域であり有意差は認めなかった. 唾液中細菌数の平均値は、3地点のいずれも10^6~10^7の範囲内であり有意差は認めなかった. 一方、唾液中サブスタンスP濃度は抜管当日~6日目で有意に高く7日目以降下がり、咳嗽反射の潜時は抜管当日~6日目で延長し7日目以降短縮していた.
2. 各検査と肺炎との関係 : 対象者のうち肺炎診断例は2例と限られていたため、統計的検討はできなかったが肺炎例は非肺炎例と比べ細菌数が多い傾向にあった.
これらの結果から、抜管後1週間程度は咳嗽反射の閾値が上昇していることが明らかとなったが、咳嗽を誘発するとされるサブスタンスP濃度はむしろ高い結果となり、サブスタンスP濃度は術後においては咳嗽反射の閾値の指標としては用いることができない可能性が示唆された. また、開胸術後は口腔内細菌数の増加を防ぐため、清潔保持に努める必要性が示された.
本研究の結果は、開胸術後の肺炎予防の対策を検討する際に、有用な情報となる可能性がある.

Report

(1 results)
  • 2018 Annual Research Report

URL: 

Published: 2018-04-23   Modified: 2020-03-17  

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