Project/Area Number |
18H00501
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3240:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
川崎 由理 愛媛大学, 医学部附属病院, 看護師
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
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Keywords | SAS / CPAPアドヒアランス / 持続的看護介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
愛媛大学医学部睡眠医療センターにおいて、これまで研究代表者は看護師の睡眠医療への貢献と睡眠医療を専門とする看護師の育成が重要と考え、これまでに諸外国の看護師が多職種間の連携役、患者管理、指導・教育などを担い、医師の指導の下、SAS(睡眠時無呼吸症候群 : Sleep Apnea Syndrome)患者のCPAP(持続陽圧呼吸 : Continuous Positive Airway Pressure)療法のフォローアップをしていることや、「動機づけ面接を用いた看護介入」が、CPAPの受け入れとアドヒアランスを改善する効果的な介入であることなど、睡眠医療における看護師の役割を文献レビューにより調査した。また、研究代表者の所属施設における医療・看護の質の向上を目的に実施した質問紙調査では、CPAP患者は、長期にわたるCPAP治療への不安や装着時の口腔内乾燥、寝苦しさなど、心身的苦悩を有していることがわかった。睡眠医療分野を専門とする看護師による長期介入の影響を評価するため本研究を実施した。対象は終夜睡眠ポリグラフィー後にCPAP導入となる成人SAS患者とし、非無作為化比較試験とした。データは、看護介入なし(対照群)と、下記の看護介入を実施する(介入群)を交互に割り付け、観察期間は両群とも6ヶ月間とし初診時と6ヶ月後に質問紙調査を行うこととした。看護介入は医師の結果説明後、CPAP導入時に看護師がPSG(波形やビデオ録画、いびき音)を患者とともに見ながら、無呼吸や低呼吸、酸素飽和度低下の程度と頻度について説明を行い、SAS(病態、身体への影響など)ついて説明を行った。また診察時にCPAP導入に伴う物理的・心理的問題についての面接を実施した。個々の患者の問題点に対しその際は対処方法を具体的に伝えた。主要評価項目として、CPAPアドヒアランス(1ヶ月間の1日4時間以上のCPAP使用頻度)を用いる。副次的評価項目として、心理尺度SF-8による健康関連QOL、SOC(Sense of Coherence=首尾一貫感覚)スコアによるストレス対処能力と、OSA睡眠調査票(MA版)を用いて睡眠状態を評価する。2018年6月より対照群10名、介入群10名のデータを得、6ヶ月後の両群のデータを前後で比較し看護介入の効果について検証することとした。解析は、CPAP導入時から6ヶ月後のアドヒアランスと副次的評価項目の変化を対照群と介入群で比較予定である。本研究代表者は、平成28年度の奨励研究費において3か月間の短期看護介入結果を現在解析中。
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