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低濃度ホルマリンを用いた解剖体固定法の検討

Research Project

Project/Area Number 18H00523
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section 3250:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

大杉 博幸  岡山大学, 医学部, 技術専門職員

Project Period (FY) 2018
Project Status Completed (Fiscal Year 2018)
Budget Amount *help
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Keywords一次還流と二次還流 / 関節可動 / ホルマリン減量
Outline of Annual Research Achievements

(研究の目的)ホルマリンを減量した固定方法について、関節可動域測定、一般細菌検査やCT造影撮像を行い有用性について検討を行う。
(研究の方法)本固定法では、一次還流と二次還流の2段階で解剖体固定処置を行った。一次還流では、プロピレングリコール(以下PG)水溶液やフッ化ナトリウム水溶液(以下NaF)を用いて約6~8l程度還流した。二次還流固定処置では、ホルマリン250ml~1000mlを30%エタノール水溶液(イオン交換水希釈)で希釈し5~10lにした固定液を用いて還流固定した。固定処置後、室温保管庫に安置し、13か月から3か月程度安置保管した解剖体44体を系統解剖実習で解剖した。関節可動域測定は、肩関節、肘関節、股関節、膝関節のそれぞれの左右で解剖実習開始前か開始日に行った。労働安全衛生法に基づき作業環境測定を行った。細菌検査は、解剖体のうち30体の解剖体各2部位から計60検体検体を採取して一般細菌活性検査を行った。CT撮像を行い、固定液の浸透具合の確認を試みた。
(研究の意義)一次還流で用いたPG水溶液やNaF水溶液は、腐敗が起こらないことや食品の防カビ剤として使われていることを経験的に知っていたため用いてみた。関節可動域測定では、肩、肘、膝関節は、概ね可動域が、90°付近であった。股関節は平均60°から70°であった。どの関節も従来固定法に比べ、大きく曲がるようになり、解剖が非常に行いやすくなった。また、用いたホルマリンの量と可動域の関係では、特に関係性は見られず、この程度のホルマリン量の多少では、関節可動への影響はないと考えられる。作業環境測定検査結果は、第1管理区分(適切)であった。また、解剖実習見学者から以前に比べにおいが気にならなくなり、気分が悪くなる学生がなくなったとの報告もあった。このことから、より安全な学習環境を実現しつつあることがわかる。細菌検査では、採取できた60検体中3検体で陽性であった。固定法との関連原因は不明であるため検査の継続の必要がある。造影剤注入によるCT造影では、ある程度までの撮像は可能で、太い脈管や集中する部位はよく確認できたが、器官末梢部は不明瞭で固定液浸透の可視化には不十分であった。配合量や注入方法について、さらに検討、改善する必要がある。

Report

(1 results)
  • 2018 Annual Research Report

URL: 

Published: 2018-04-23   Modified: 2020-03-17  

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