Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2018: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
意思決定理論で培われた「非合理」な効用関数や条件付確率を用いて、健康診断や医療行為全般の分析を試みた。2021年度はがんの罹患率のように過去の研究から確率がある程度知られている時の不確実性とは異なり、エビデンスの蓄積も少なく、確率計算がそもそも不可能であるCOVID-19のPCR検査の評価に関して検討した。 本研究ではこの状況を、事前確率が一意に定められない環境での曖昧さ回避的主体の意思決定問題として分析した。既存の文献では、曖昧さ回避的な意思決定主体が検査結果などに基づいて確率評価をアップデートする方法が複数提唱されているが、本研究では、動学的一貫性と帰結主義という2つの条件を満足するアップデート方法をとり上げ、合理的な意思決定への道筋を明らかにした。特に、PCR検査に関して妥当と思われる感度と特異度を仮定すると、動学的一貫性を課すことで、想定すべき偽陽性の(事前)確率の範囲の上限値が、そうでない場合の6倍超大きいことを示した。 2021年8月に研究会を行った。報告内容は1) Rational decision making when the sensitivity and the specificity of the PCR test are ambiguous, 2) “Less is more” 英国における過剰診断と対策、3) Decision making under uncertainty: An analysis of the UK decision to relax COVID-19 restrictions, 4) 「患者中心の医療の方法」に関する質的研究のレビュー
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