Project/Area Number |
18H05998
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
0601:Agricultural chemistry and related fields
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
戸田 雅子 東北大学, 農学研究科, 教授 (10828429)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 落花生アレルギ- / 脂質過酸化反応 / 食物アレルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、脂質過酸化反応が落花生主要アレルゲンAra h 1のアレルゲン性に与える影響について解析した。まずは未処理の落花生、落花生オイルを加えて煎ることで脂質過酸化反応を誘導した落花生、オイルなしの加熱処理を行った落花生のタンパク質抽出物を調製した。さらに未処理の落花生からAra h 1を単離して、脂質過酸化反応の代表的な反応産物である2-ヘパノ-ル(2HP)や4-ヒドロキシノネナール(4HN)で修飾した。これらのサンプルのIgE反応性をwestern blottingやELISAにより解析した。落花生アレルギ-患者由来血清を用いたwestern blottingにおいては、加熱処理や2HPや4HNでの修飾によってAra h 1の二量体や三量体の形成が観察された。ELISA解析においては、サンプル間でIgE反応性の顕著な差は認められなかった。さらにサンプルの自然免疫活性化能をヒト単球由来樹状細胞を用いて解析した。未処理の落花生由来タンパク質抽出物やAra h 1による刺激により、樹状細胞における細胞表面マ-カ-(CD40やCD86、HLA-DR分子)の発現増強やサイトカイン(IL-6やTNF-α)の産生が誘導された。加熱処理をした落花生由来タンパク質抽出物や2HPや4HNにより修飾されたAra h 1も同様に樹状細胞を活性化した。一方で、糖鎖を持たないAra h 1組替え体は樹状細胞の活性化を誘導しなかった。以上から(1)落花生主要アレルゲンAra h 1の糖鎖が自然免疫活性化能に関わること、(2)脂質過酸化反応はAra h 1の自然免疫活性化能やIgE反応性、ひいてはアレルゲン性に影響を及さないことが示唆された。本研究で得られた知見は落花生アレルゲンの分子特性を明らかにするものであり、落花生アレルギ-発症のメカニズム解明に貢献する。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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