Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
超巨大ブラックホールと母銀河の共進化を司る物理を探るために、本年度は下記に述べる3つの研究成果を得た。 (1) 共進化における超巨大ブラックホールおよびその母銀河が最大成長期に対応すると期待される可視光線で「見えない」赤外線銀河の系統的探査を行なった。日本の赤外線天文衛星「あかり」で重点的に観測された天域に着目し、583個という史上最大数の候補を発見した (Toba et al. 2020c, The Astrophysical Journal に出版済み)。 (2) 共進化を理解する上での重要な要素の1つに超巨大ブラックホールを取り巻くダストトーラスがあ る。本研究では、中心核からの輻射圧で駆動される “polar dust” がダストトーラスの構造を司る要因の1つとして重要であること示した。3 万天体以上の活動銀河核をサンプルに polar dust を組み込んだ先駆的なスペクトルエネルギー分布解析を通した統計的な手法による研究成果である (Toba et al. 2021a, The Astrophysical Journal に受理済み・出版は令和3年度)。 (3) 我々が探査を進めている赤外線で極めて明るい (赤外線光度が太陽の10^14倍) 銀河のX 線の性質を2019 年に打ち上がったeROSITA衛星のチーム内公開データを用いて調べた。日本の「すばる」望遠鏡に搭載されたHyper Suprime-Cam (HSC) チームとの国際共同研究であり、HSC-ROSITA 活動銀河核国際研究チームとして初めての科学論文である (Toba et al. 2021b, Astronomy & Astrophysics Letters に受理済み・出版は令和3年度)。
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