動物の個性と寄生者の感染に着目した種間交雑の生起メカニズム解明
Project/Area Number |
18J10096
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ecology/Environment
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渥美 圭佑 北海道大学, 環境科学院, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 種認識 / 種間交雑 / 交配前隔離 / 個性 / 種内多様性 / 淡水魚 / ウグイ / メスの装飾 / 動物行動 / 動物の個性 |
Outline of Annual Research Achievements |
淡水魚ウグイ類でのお見合い実験系を確立した。野外で捕獲したウグイ類でのお見合い実験を行い、ウグイ類のオスがメスの見た目をもとに同種メスを好むことを示した(Atsumi et al. 2019 Journal of Ethology)。具体的には、オスのウグイを入れた大型水槽内に仕切った小型水槽にメスのウグイ類を入れ、オスのウグイが同種のメスの前に長く滞在することを明らかにした。メスのウグイ類は行動・体形が違わなかったことから、オスのウグイはメスの種を、見た目を基にして識別していると考えられる。 次に、個体がリスクをとる傾向(大胆さ)と同種異性への好みの両方を測った。リスクをとる傾向は、隠れ家に入れた魚が外に出てくるまでの時間で、短いほど大胆であるとして測った。すると、エゾウグイのオスは大胆であるほど同種メスへの好みが弱いことがわかった。大胆な個体は一般に、分布域縁辺に集まりやすいとされている。分布域縁辺は他種との遭遇がより起こりやすい。そのため、もし本研究結果が一般的な傾向であるならば、大胆さは交雑を引き起こす鍵であろう。この内容を英語論文化し、個性と交雑を結び付けた先駆的な研究であるとして国際誌に受理された(Atsumi & Koizumi Journal of Ethology)。 さらに、国内で周知が遅れている「動物の個性」の研究の枠組みやその生態学・進化生物学的意義を論じた総説論文を執筆し、受理された(渥美 2020 日本生態学会誌)。また、ウグイ類での一連の研究を基に博士論文を執筆した。これらの研究に時間を要したため、トミヨ類での実験を行うことができなかった。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(17 results)