孤立した低質量原始星における物理・化学構造の診断:化学的多様性の標準を求めて
Project/Area Number |
18J11010
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今井 宗明 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2019: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 星形成 / 低質量原始星 / 星間分子形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
孤立した星形成領域B335で明らかにしてきた、Hot Corino化学とWCCCを併せ持つハイブリッドタイプの化学組成が、他の星形成領域でも見られるかについて焦点を当て研究を行なった。具体的には、CB68のALMAのデータとCB244のNOEMAの観測データの解析を行なった。CB68では、B335と似たようなハイブリッドタイプの化学組成が検出され、CB244ではWCCCの化学組成のみが検出された。このことは、他の原始星からの影響が排除できると考えられる孤立分子雲の中でも、化学的多様性が生じることを示唆する。さらに、孤立天体の分子雲の形状と比べると、B335とCB68では比較的対称な構造をもつのに対し、CB244では星なしコアを伴う非対称な構造をもつ。このような分子雲の違いとともに、原始星周りの物理構造についてもB335・CB68とCB244の間で異なる可能性があることがわかった。B335とCB68では上限値でみて数十天文単位程度の小さな回転構造をもつのに対し、CB244での回転構造の上限は数百天文単位と大きく異なる。これらの結果から、分子雲の形状や原始星周りの物理構造が化学組成と関連している可能性が考えられる。このような関連性がみえてきたことは、孤立天体のみ抽出して研究を行なった最大の成果である。これらの結果を博士論文としてまとめた。さらにCB68・CB244の結果については、現在主著論文として投稿準備中である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)