Project/Area Number |
18J11011
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Design science
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岡田 昌大 九州大学, 芸術工学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | パイプオルガン / 周波数引き込み現象 / パイプ対の評価 / 周波数比 / 位相感受関数 |
Outline of Annual Research Achievements |
パイプオルガンは多数のパイプから構成される楽器であり、本研究ではその組み合わせに焦点を当てた。まず最初の試みとして、2本のパイプ対の組み合わせ評価を行った。評価の結果、同じ音高(周波数比1:1)や1オクターブ(周波数比1:2)の関係にあるパイプ対が最も周波数引き込みのリスクがあることがわかった。すなわち、同じ音高や1オクターブの関係にあるパイプ対が近く隣り合った場合には、引き込み現象によって実際に発音する周波数が互いにすり寄り合い、本来発音されるべき周波数からずれてしまうのである。本研究により、隣り合うパイプの組み合わせを客観的・定量的に評価することができたため、職人の勘に頼らない設計法の手がかりが得られた。なお、本結果は職人の経験とも矛盾しないものであった。 加えて、現在は、3本のパイプの組み合わせ評価について、その方法を確立するところまで完了している。 通常、職人の経験に基づいて行われるパイプオルガン製作であるが、それを「いかに周波数引き込み現象を生じさせないか」という観点から、コンピュータ上で組み合わせ評価を行い、客観的にオルガンの設計指針(パイプの組み合わせ方)を与えたという点で、本研究には意義がある。 また、本評価には位相感受関数という実機から推定した量を使用しているが、その推定精度については検討が不十分であった。しかし、本課題の成果が職人の勘とも矛盾しない妥当なものであったため、推定の正確性についても確認することができたと考えている。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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