Project/Area Number |
18J11274
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中根 智志 名古屋大学, 創薬科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2019: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 不斉 / 水素化 / エステル |
Outline of Annual Research Achievements |
新規なマルチエステル類の化学選択的水素化反応およびその不斉化に向けて検討を行った。特に、前年度までの知見を活かし、(i)化学選択的水素化のさらなる基質適応性の調査と(ii) α,α-2置換マロン酸ジエステルのエナンチオ・化学選択的水素化反応への展開に取り組んだ。(i)に関しては、マロン酸ジメチルのα位に種々のアルキル基、アリール基やベンジル基をもつ基質に対して許容であり化学選択的に目的のα-ヒドロキシエステルへと変換できた。さらに、化学選択性発現の起源である2つのエステル基の電子誘引による自己活性化された状態を2つのエステル基を芳香環で連結することでも構築できるものと考えた。単純なイソフタル酸ジメチルやテレフタル酸ジメチルを基質としたとき、マロン酸ジメチルと同様な反応条件下で完全な化学選択性および良好な収率で目的のヒドロキシエステル体が得られた。また、ナフタレンやフラン、チオフェン、インドールといった種々の芳香族化合物にも適応できることを見出した。(ii)に関しては、確立したマロン酸ジメチル類の化学選択的水素化反応に不斉を付与することを目指した。標準基質としてマロン酸ジメチルのα位にベンジル基・メチル基をもつ化合物を選定し、種々の条件検討を行ったが、初期検討の80:20 erから劇的なエナンチオ選択性の向上は見られなかった。しかし、基質のベンジル基上に電子供与基が置換した基質にて収率、完全な化学選択性、99:1-88:12 erで反応が進行することを見出した。高エナンチオ選択性を発現した基質が電子供与基を有していること、以前の機構研究の知見から、配位子の設計・合成を行い、類縁触媒を十種類検討したが飛躍的なエナンチオ選択性の向上は見られなかった。さらなる検討にて選択性の向上を目指す。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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