Project/Area Number |
18J12011
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Space and upper atmospheric physics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武藤 圭史朗 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2019: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2018: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 金星 / 木星 / 雲追跡 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究では前年度に作成した雲追跡アルゴリズムを使用して、金星および木星の雲画像に対し雲追跡を行った。 木星においては、風速場においては木星特有の帯状構造が確認され、求められた風速も先行研究とおおよそ同じ値であった。回転速度では赤道域において帯状に小さな渦が連なっている構造が確認された。木星の赤道域には赤道ジェットと呼ばれるジェット気流が存在していることが知られている。この赤道ジェットの成因として赤道域の渦の存在が提唱されている。本研究で観測された赤道域の渦の連なりはこの説を支持するものであると考えられる。 また、金星では、北半球では反時計回りの回転、南半球では時計回りの回転といった南北対称構造が見られた。これは、両半球とも緯度60°まではスーパーローテーションの角速度が増加していることに起因していると考えられる。 渦の回転速度の典型的な振幅は金星では 1.0 × 10^-5 rad s-1、木星では 3.0 × 10^-5 rad s-1であった。木星と金星の渦の違いは惑星のパラメータの違いに起因していると考えられる。木星は高速自転(10h)、金星は低速自転(243日)しているため、水平渦のスケールは木星では惑星スケールよりも小さく、金星では惑星スケールと同程度かそれ以上である。したがって、本研究で注目されるようなスケールの小さい渦運動は木星で優勢であると考えられる。また、木星では対流活動が雲頂に達していると考えられるが、金星では雲頂付近は安定した成層であるため、対流活動は雲頂付近には達していない。したがって、木星では対流活動による水平方向の発散によって小さな渦が発生するが, 金星ではそのメカニズムが働かず金星のほうが渦の振幅が小さくなったと考えられる。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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