キノコの子実体形成を誘導する内因性転位型ステロイド誘導体の合成と構造活性相関
Project/Area Number |
18J12565
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Bioorganic chemistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 俊太郎 東北大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | strophasterol / 全合成 / キノコ / 構造改訂 / 構造決定 / 構造活性相関 / glaucoposterol / Strophasterol / 亜鉛 / 双極子環化 / 立体選択的反応 / セレノヒドロキシ化 / 平衡 / 構造活性相関研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請時、(a)strophastrol(以下str) Aの大量供給に向けた合成法の改良、(b)str Bの立体選択的合成、(c)str C, D及びglaucoposterol(以下gla) Aの合成、(d)構造活性相関研究、という研究目的を設定した。昨年度までに(a)と(b),そして(c)のstr Cの合成までを達成した。そこで今年度はstr D及びgla A、そして今年度のはじめに単離された類縁隊であるstr EとFを新たに標的化合物に加え、本化合物群の網羅的な合成に取り組んだ。 まずはstr E及びFの合成に取り組んだ。str Cの中間体から官能基変換を行い、str Fの初の合成を達成した。一方で、ボランアンモニア錯体を用いることにより、ケトン基の位置及び立体選択的な還元が可能であることを見出し、str Eの初の合成を達成した。 続いて、gla Aの合成に取り組んだ。ところが、str Fの合成法と同様の手法を用いて提唱構造の合成を達成するも、天然物とはNMRが一致しなかった。一方、先に合成したstr FのNMRデータが天然物のgla Aと酷似していることを見出した。その後詳細な解析を行った結果、単離されたgla Aは実はstr Fであったことが強く示唆された。 最後にstr Dの合成に取り組んだ。str Dは平面構造のみの決定にとどまっており、その構造をstr Cの22位のエピマーであると予想した。ところがstr Dの推定構造を合成するも、NMRは一致しなかった。そこで合成したstr類や過去に合成例のある類似のステロイド化合物とNMRデータの比較・解析を行ったところ、str Dの真の構造はstr Cの7位のエピマーであることが示唆された。そこで、str Cの7位のエピマーを合成したところ、合成品と天然物のNMRは良い一致を示し、str Dの合成と構造決定に成功した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)