Project/Area Number |
18J13185
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Aquatic bioproduction science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小玉 将史 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 藻場 / 植物群落 / 季節消長 / 端脚目 / ヨコエビ類 / 群集動態 / 被食捕食関係 / ヨコエビ / 魚類 / 食物網構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
藻場には多様な生物群集が生息するが、中でも小型甲殻類のヨコエビ類の現存量は膨大であり、藻場生態系において重要な役割を果たすと考えられる。本研究では、ヨコエビ類が藻場生態系に果たす役割の解明を目的として、①藻場に生息するヨコエビ類の群集動態を詳細に解析するとともに、②ヨコエビ類と魚類の被食-捕食関係を検討した。 ①については、岩手県大槌湾の藻場を調査対象として、藻場を構成する3種類の植物群落においてヨコエビ類群集を詳細に調査した。その結果、同じ藻場の中でも藻場を構成する植物群落によってヨコエビ類の群集動態のパターンが全く異なることが明らかになった。さらに、もっとも優占する大型褐藻類エゾノネジモク群落では、ヨコエビ類の群集構造の季節変動パターンが群落上層部と下層部で全く異なった。特に晩夏における群落上層部の枯死・流出が、群落上層・下層に生息するヨコエビ類の群集構造にそれぞれ大きな影響を与えると考えられた。また、これらの調査の中で数多くの未記載種・日本初記録種を発見した。 ②については、まず調査海域の藻場の魚類相を合計3年間にわたって調査した。その結果、魚類相には毎年安定した季節変化が認められた。さらに、確認された魚類のうち、特に優占する4種の魚類について消化管内容物を分析し、どのようなヨコエビ類がどのような魚類に選択的に捕食されているのかを明らかにした。同じ場所に生息する魚類のなかでも、魚種によって捕食するヨコエビ類が異なっており、この違いは、ヨコエビ類各種の小さなスケールでの生息場所の違いと、魚類の摂餌場所の違いによるものと考えられた。 以上の結果から、ヨコエビ類を取り巻く藻場の食物網構造は、同じ藻場の中でも植物群落ごとに異なり、また同じ植物群落の中でも群落の上層と下層で全く異なることが示唆された。現在、得られた研究成果を公表するために投稿論文を執筆中である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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