原子核のシェル構造とクラスター構造を統一的に記述する模型の構築とその応用
Project/Area Number |
18J13400
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松野 秀昭 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 原子核構造 / クラスター / テンソル力 / 軽い核領域 / AQCM-T |
Outline of Annual Research Achievements |
原子核のクラスター模型を拡張し、テンソル力の効果を議論出来るtensor version of antisymmetrized quasi cluster model (AQCM-T)を構築し、ヘリウム4やベリリウム8等の軽い原子核に適用した。それぞれのαクラスターがシェル模型の基底配位である(0s)^4構造を持つと仮定するのではなく、2つの陽子、2つの中性子、或いは陽子と中性子が僅かに異なるガウス中心座標パラメーターを持つと考えることで、従来のクラスター模型では扱うことができなかったテンソル力の効果を記述した。また、テンソル力についても現在の模型空間に則し、且つ計算も行いやすい現実的核力を採用した。 ヘリウム4について、クラスター模型の枠組みで、現実的なテンソル力を用いて、実験と一致する基底状態のエネルギーを得た。また、従来のクラスター模型と比較すると、テンソル力の有無だけでなく、中心力エネルギーや運動エネルギー等、エネルギーの内訳にも差異が生じることが分かった。これらは従来のαクラスター模型に対して重陽子のようなD波の成分が僅かに混じることが原因であることが明らかになった。ベリリウム8については、現実的なテンソル力を用いたAQCM-Tの枠組みで、テンソル力の効果によって2つのαクラスターが互いに接近することが阻害され、2αクラスター構造が発現することが明らかになった。クラスター模型の枠組みで現実的なテンソル力を用いてベリリウム8のクラスター化の機構を示したのは初のことである。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)