Project/Area Number |
18J14017
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General medical chemistry
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
長島 俊太 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | Hippo pathway / SWI/SNF / 細胞増殖 / 筋分化 / TAZ/YAP1 / クロマチン構造変換複合体 / 細胞分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、BAF60aとTAZの相互作用がもつ生理的意義の解明を試みた。SWI/SNF複合体は遺伝子転写を活性化する複合体であると、一般には考えられる。従って、BAF60aはTAZが共役する転写因子の標的遺伝子の転写を高めるという仮説が提示される。TAZと共役する代表的な転写因子はTEADである。そこで、BAF60aがTEADの標的遺伝子の発現を高めるかを検討した。EthacridineはTAZの脱リン酸化を引き起こしTAZを細胞核に集積する。HEK293細胞にethacridineを投与すると、TEAD標的遺伝子CTGF、CYR61の発現が上昇するが、TAZをノックダウンするとethacridineによる上昇が解除される。すなわち、HEK293細胞におけるCTGF、CYR61の発現はTAZ-TEAD活性の指標になる。ところが、BAF60aを発現させても、ノックダウンしてもCTGF、CTR61の発現には影響を認めない。また、TAZとTEAD4の相互作用にもBAF60aは影響しない。次に、HEK293細胞にMyogenin-promoter reporterを導入し、TAZ-MYODによるレポーター活性に対するBAF60aの影響を検討した。すると、予測に反して、BAF60aはレポーター活性を抑制し、BAF60aノックダウンはレポーター活性を上昇した。すなわち、BAF60aは意外にもTAZ-MYODに対して抑制的に作用することが明らかになった。BAF60aのホモログBAF60cはMYODと複合体を作り、筋分化関連遺伝子の発現を高めるという報告がある。BAF60cもTAZと結合することを私は確認している。したがって、BAF60aがBAF60cとTAZの相互作用に拮抗し、しかも、BAF60aはBAF60cと異なり、筋分化関連遺伝子に対して抑制的に作用する可能性が示唆される。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|