Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
もともとの研究計画をほとんど達成し、且つこれまでの研究成果をほぼ公表することができた。とりわけ、ゲイル・サラモン『身体を引き受ける――トランスジェンダーと物質性のレトリック』(以文社)の翻訳出版を達成できたことが大きな成果である。他には、「感じられた身体--トランスジェンダーと『知覚の現象学』」(立命館大学人文科学研究所紀要)、「「曖昧なジェンダー」の承認に向けて――ボーヴォワール『第二の性』における「両義性=曖昧性」」(『女性空間』)、「インターセクショナル・フェミニズムから/へ」(『現代思想』)など、多くの論文を公表する機会を得た。以上を通して、トランスジェンダーの「生きられた経験」を哲学的に研究する「トランスジェンダー現象学」の導入・深化を行った。トランスジェンダーの経験をよりリアルに捉える分析枠組みを提示することで、「哲学・倫理学」の学問分野のみならず、社会学や心理学、ジェンダー・スタディーズ、クィア理論などより広い分野に貢献することができたと自負している。今後は、特別研究員のあいだに行った研究を一冊の書籍にまとめ、研究成果をさらに社会に発信・公表していきたい。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
All 2020 2019 2018
All Journal Article (8 results) (of which Open Access: 1 results, Peer Reviewed: 1 results) Presentation (5 results) Book (1 results)
現代思想
Volume: 48(4) Pages: 34-47
立命館大学人文科学研究所紀要
Volume: 120 Pages: 217-232
120006780503
女性空間
Volume: 36 Pages: 81-92
早稲田文学
Volume: 21 Pages: 143-150
Volume: 47-2 Pages: 127-138
Volume: 47-3 Pages: 176-190
フランス哲学・思想研究
Volume: 23 Pages: 25-34
Volume: 46-11 Pages: 190-199