Project/Area Number |
18K00135
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01050:Aesthetics and art studies-related
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Research Institution | Okinawa Prefectural University of Arts |
Principal Investigator |
高瀬 澄子 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (60304565)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2018: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 音楽論 / 琉球古典音楽 / 日本音楽史 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、2019年度から2021年度にかけて口頭発表した研究成果に、その後の補足調査の結果を加え、論文として公表する準備を行った。しかし、未だ達成には至っていない。 研究期間全体を通した主な研究成果は、(1)「二つの『歌道要法』」(沖縄文化協会第4回東京研究発表会、2019年9月7日)、(2)「『顧誤録』「学曲六戒」は『歌道要法』に影響を与えたか」(東洋音楽学会第71回大会、2020年11月8日、東京音楽大学、オンライン開催)、(3)「彦根城博物館所蔵「律呂図板」の構造と理論」(中日音楽比較研究及び團伊玖磨先生音楽創作研究国際学術シンポジウム、2021年5月18日、福建師範大学、オンライン開催)である。(1)は、現存する『歌道要法』の諸本を可能な限り調査し、二系統の本文の先後関係を考察した。短い本文は1934年、長い本文は1922年にまで遡り、年代的には、長い本文が先行し、その後、短い本文が現れた可能性が高い。(2)は、王耀華の先行研究(1995)に基づき、中国の戯曲に関する著作である『顧誤録』(1851)の「学曲六戒」と『歌道要法』との影響関係を考察した。先行研究が参照したのは『歌道要法』の短い本文であるが、長い本文を参照すると、『二程粋言』『後漢書』等の漢籍が引用され、中国の琴の思想の要素が認められる。(3)は、安倍季良が作成した「律呂図板」「新之律板」5点(1816,1842,1845)の構造と理論について考察した。これらの器具は中国の旋宮図を立体化したものであり、日本の音階を中国の音楽理論によって解釈しようとした江戸時代の楽人の試行錯誤の跡を窺うことができる。 『歌道要法』は、今日の琉球古典音楽の演奏者に、流派を問わず、重要視されている音楽論である。研究成果は、『歌道要法』のより初期の状態とその背景に、ある程度迫った点に意義があると考えている。
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Report
(6 results)
Research Products
(3 results)