A descriptive and theoretical study of Russian quantifier phrases as non-typical nominal phrases
Project/Area Number |
18K00526
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
匹田 剛 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (80241420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮内 拓也 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任助教 (50781217)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | ロシア語 / 統語論 / 形態論 / 格 / 一致 / 名詞句 / 数量詞 / 連続体 / 名詞 / 数量詞句 / 非典型的名詞句 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は研究協力者の光井明日香が博士論文「現代ロシア語における性に関する一致をめぐって」を完成・提出し無事学位を取得したことが最大の成果と言える.これまでの成果をまとめた上で新たな知見も加えたロシア語の文法性に関わる文法的な一致が示す様々な曖昧さを記述し,かつそれらの現象を文法性の「連続性」として示すことで説明したもので,今後のさらなる発展が期待できる. 研究協力者の後藤雄介と研究協力者の宮内拓也は共著で「ロシア語においてDPを設定する(不)必要性」を完成させ,査読も通り現在出版を待っている状況である.これは昨年度行われた日本英文学会第40回大会における公開シンポジウム「英語の常識・世界の非常識:英語学の知見が個別言語の研究に与える正の影響と負の影響」での成果を中心にまとめられた「言語研究に潜む英語のバイアス」に掲載予定のもので,かねてから議論となっている,ロシア語の様な冠詞のない言語におけるいわゆる「名詞句」がDPなのかNPなのかをメンバーどうしで異なる結論にそれぞれの立場から達していることを示したもので,当該議論に一定のインパクトを与えたものであった. また,宮内は論文「ロシア語における名詞と形容詞の連続性」を執筆し、現在査読も通り刊行を待っている状況である.この論文はそれまでの同氏による名詞句に関する理論的研究を,一転記述的な視点から考察し直すものであり,同氏の研究に新たな境地を見出すもので今後の発展が期待される.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は研究協力者の光井明日香が博士論文を無事完成させ学位を取得できた点が最大の実績であり,その他後藤と宮内の共著論文,宮内の単著論文が刊行が年度末までに間に合わなかったものの査読通過し刊行予定にこぎ着けた.一方で研究代表者の匹田が研究以外の業務に追われ,研究が滞り気味であった.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は後藤が博士論文を完成・提出することが最優先の課題である.これが完成すれば本研究のメンバー全員が期間中に博士論文を提出できたことになる.匹田,光井,宮内は既に完成した博士論文において指摘はされているものの説明が成功できていない諸問題を理論的・記述的両面から説明することを目指す.中でも宮内が今年度完成させた論文はこれまでの理論中心から記述中心に大きくシフトしたものであり,今後の展開に大きな期待が持てるものである. また,これまでの研究に伴い見出されたロシア語の名詞句に関して典型とは異なる振る舞いを見せるものを整理しデータベース化も目指す.
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Report
(6 results)
Research Products
(23 results)