Project/Area Number |
18K00650
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02080:English linguistics-related
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
吉村 あき子 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (40252556)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 乖離的態度 / アイロニー発話のターゲット / アイロニー発話の犠牲者 / 帰属元思考 / 帰属元思考の持ち主 / 帰属性 / アイロニー発話のポイント / アイロニー / 皮肉発話 / 感情表出 / アブダクション / ストーリー・アイロニー / 事の成り行き / 推論 / コミュニケーション / 推意導出 / 認知処理プロセス / 認知語用論 / 反対関係的偽の認識構造 / 先行認識と現実認識 / 状況アイロニー / 意図と願望 / アイロニー発話 / アイロニー性の認識 / 帰属的使用と乖離的態度 / 外観と実体 / ことばのアイロニー / ストーリーのアイロニー |
Outline of Annual Research Achievements |
It will be lovely weather tomorrow.(明日はいい天気になるわよ)という友人のことばを信じて一緒にピクニックに出かけ、大雨に降られてその友人にIt's lovely weather, indeed.(ほんとにいい天気ね)と言うとアイロニー/皮肉である。Sperber and Wilsonの提案するエコー理論は、アイロニー発話の言語的(認知語用論的)分析として2023年時点で広く受入れられている。Wilson(2013)は、その主張点を、アイロニー発話は、①帰属的であり(=発話時点の話者以外の誰かの思考の表示であり)、②(その帰属元発話の思考に)(あざけり・軽蔑・さげすみといった)乖離的態度を表明することがそのポイントであること、さらに、③アイロニーが明確なターゲット/犠牲者を持つのは、帰属元の思考の持ち主が特定の人又はあるタイプの人である場合に限られ、④アイロニー的態度は、帰属元の思考を直接的ターゲットにして、その思考を心に抱いたり真剣にそう信じている特定の人やそういうタイプの人を間接的ターゲット/犠牲者にする、とまとめている。この分析は上記のピクニックの例を的確に説明する。 2022(R4)年度本研究は、前年度の研究成果を背景に、具体的文脈において明確な解釈ができるアイロニー/皮肉発話(小説の発話)を対象に、エコー理論の妥当性を検証した。その結果、①発話(の思考)の帰属性は確認されたが、②③④乖離的態度については、帰属元思考の持ち主とアイロニー発話のターゲット/犠牲者が必ずしも一致しないこと(50%)、「アイロニー発話のポイント」(話者の情報意図)は必ずしも帰属元思考(及び/または その持ち主)に乖離的的態度を表明することとは限らないこと、を明らかにした。この結果に基づき、現在複数の特性候補を導入した修正エコー理論(案)の検証を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症拡大によりアルバイト雇用とアンケート実施が予定通り実施できず、学会発表にも支障が出たため、予定より若干研究が遅れた。2022年度後半からようやく挽回しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果報告を一年延期し、2023年度を最終年度とした。新型コロナ感染症も第5類になり、データ整理・研究成果まとめ補助等のアルバイトの雇用もしやすくなったので、可能な範囲で進めてきた研究スピードを加速させ、ラストスパートでまとめを行う予定である。
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Report
(5 results)
Research Products
(12 results)
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[Book] 『否定の博物誌』2018
Author(s)
Laurence Horn, 河上誓作, 濱本秀樹, 吉村あき子, 加藤泰彦
Total Pages
822
Publisher
ひつじ書房
ISBN
9784894765771
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